ネットワークスキャナ Fi-6000NS - PFU - Fujitsu

Copy and paste this link to your website, so they can see this document directly without any plugins.



Keywords

fi-6000NS, Tech., Rev.,18,, ネットワークスキャナ, 2,(11,2007), KIOSK, LDAP, OnBase, Front, Rear, Server, with, キーボード, 2007, which, HYLAND, 合わせる, SOFTWARE, %タイル値):1, Scan, ****, ガイドレール, /タッチパネル採用, unit), からの遠隔操作, data, している., Fair, bit), linkage

Transcript

Network Scanner fi-6000NS
fi シリーズ初の本格的ネットワークスキャナ「fi-6000NS」は,世界シェアNo.1 注1)の fi スキャナと国
内シェアNo.1 注2)の情報KIOSK の技術をアプライアンス製品として統合し,タッチパネル付 8.4 インチ
液晶モニターとハードウェアキーボードを搭載しコンパクトで使いやすい操作感と高い信頼性を実現した.
簡単操作による電子メール送信やフォルダ格納などのオフィス業務ポータルとして生産性を向上させること
ができ,また,ドキュメント管理に実績のあるOnBaseR 注3)エンタープライズ・ソリューションへのデー
タ・エントリー装置としてシームレスな連携を実現した.
The first fully-fledged network scanner of the fi-Series "fi-6000NS" is an appliance
product that integrates the technology of fi-scanners, which have the largest share of the
world market, with the technology of information KIOSK terminals, which have the largest
share of the domestic market. Equipped with an 8.4-inch LCD monitor featuring touch
panel operability along with a hardware keyboard, the fi-6000NS achieves a compact size,
easy-to-use operability, and high reliability. This product helps to improve productivity by
acting as a portal supporting simple operations for office work such as sending e-mails and
storing data to folders. Furthermore, it realizes seamless linkage as a device for entering
data into OnBaseR Enterprise Solution, which has proven effectiveness in document
management.
村上義之 * 宮村和成 ** 米田 豊 *** 太田正博 ****
Yoshiyuki Murakami Kazunari Miyamura Yutaka Yoneda Masahiro Ohta
* ソフト・アプライアンスグループ アプライアンス事業部 第三開発部
** イメージビジネスグループ イメージプロダクト事業部 商品企画部
*** ProDeS グループ 情報 KIOSK 事業部 第二技術部
**** イメージビジネスグループ イメージプロダクト事業部 第三技術部イメージスキャナ市場は,紙文書の電子化需要がな
お高い水準にあるため堅調に伸びている.米国では
1 まえがき
注1)業務用イメージスキャナを対象とする.欧州は InfoSource
(2006 年度)の集計に基づき,株式会社 PFU にて推計.日
本・北米は株式会社インフォトレンズ(2006 年度)の調査に
基づき集計.
注2)2006 年度出荷台数は約 1 万 1 千台となり,情報 KIOSK 端
末の国内シェア№ 1 を達成.
注3)OnBase は,米国ハイランド・ソフトウェア社が開発した,
統合コンテンツ・マネージメント・システム(ECM)であり,
PFU は「OnBase」を日本におけるマスタリセラーとしてお客
様へご提供している.
OnBase は,米国ハイランド・ソフトウェア社の登録商標で
ある.PFU Tech. Rev.,18, 2,pp.7-16(11,2007)SOX 法注4)による内部統制対応のため,ECM 注5)によ
るドキュメント管理が増加している.加えて,内部統制
の要求がグローバル化しており,日本や各国においても,
紙文書の電子化需要は今後も増加すると見込まれる.
注4)SOX 法とは,米国のサーベンス・オクスリー法を指す.「日
本版 SOX 法」では財務関連情報に関するデータを後に監査可
能な形で管理,保管しておくことが義務づけられるようになる.
注5)ECM(enterprise content management)とは,企業・組
織が保有する文書やコンテンツを組織的・統合的に登録・保
存・管理・利用するというコンセプト,ないしはそれを実現す
るための技術やシステムのこと.7
ネットワークスキャナ fi-6000NS開発の背景と狙い
2.1 開発の背景
PFU のイメージスキャナ fi シリーズ参1)は,これま
で業務向けの革新的なラインナップを充実してきた.特
に各企業の集中事務センターや入力サービス業者の生産
性を向上させることを狙っている.
その一方で,近年,電子化需要の増加に伴い,だれ
でも簡単に使えるオフィスの共有スキャナを求める声も
強くなってきた.当社の ScanSnap シリーズのよう
な優しい使い勝手を fi シリーズに求める声も聞かれる.
一方,共有スキャナの米国市場環境は,ECM によ
るドキュメント管理の浸透に伴い,ECM のアプリケー
ション・サーバへの接続性を謳うネットワークスキャナ
製品が立ち上がりつつあった.
ネットワークスキャナは,パソコン不要で直接 LAN
へつながるため,セキュリティ面やソフトウェア資産の
管理といったパソコンにまつわるTCO 注6)を削減する
装置として注目されている.さらに ECM との連携で
は,ネットワークスキャナの操作だけでスキャニング操
作とデータの登録をシームレスに実現でき,ビジネスを
更にスピードアップさせる可能性を持っている.
このような背景のもと,当社では,本製品の投入に
より fi シリーズのラインナップを強化するとともに,
ECM と連携する新たなイメージスキャナ市場を開拓す
る.
2.2 本製品の狙い
本製品では,オフィスの共有装置としての使い易さ
と,ECM に対するデータ・エントリー装置としての使
い勝手の良さの両立を目指した.
オフィスの共有装置としては,オフィス業務に最適
な機能を,優れた操作性で実現することを目標に掲げた.
企画段階での市場調査の結果,以下を実現すべき装
置の特性とした.
(1)作業完結性
設置された場所で業務が完結できること.
(2)作業効率性
スキャン操作を省力化し,その場で素早く作業でき
ること.
2
注6)TCO(Total Cost of Ownership)とは,コンピュータシ
ステムの導入,維持・管理などにかかる費用の総額.8
(3)保守容易性
分散して設置された装置に対して管理者の負担を減
らすこと.
データ・エントリー装置としては,前述の三つの特
性に加え,ECM 市場での商品価値を高めるために,
ECM アプリケーション・サーバと密接に連携すること
を目標に掲げた.
そのためアプリケーションの組込み機能を開発し,
米国ハイランド・ソフトウェア社と協力体制を整え,
OnBase アプリケーション・サーバへ直接登録できる
システムの実現を目標とした.そのために必要となる製
品仕様を,ハードウェアとソフトウェアの両面から追求
した.
fi-6000NS の概要と特長
3.1 本製品の概要
fi シリーズ初の本格的ネットワークスキャナ「fi-
6000NS」は,世界シェアNo.1 注1)の fi スキャナと
国内シェアNo.1 注2)の情報 KIOSK の技術を融合し,
操作性にすぐれたインターフェースと高い信頼性を実現
した.
fi-6000NS は便利な「オフィス機能」としてスキャ
ン画像の「電子メール送信」「共用フォルダ格納」
「FAX 送信」および「プリントアウト」を搭載してお
り,様々な紙文書を目的に応じて電子化して,簡単にネ
ットワーク経由でアウトプットすることができる(図-
1参照).これによりオフィス業務の生産性向上を実現
する.また,アプリケーション組込み機能でユーザーの
カスタマイズ要求にも応える.
3
保存 ネットワーク共有フォルダ
ファイルサーバ
スキャン画像
パソコン
設定
原稿
利用者認証
プリントサーバ LDAP サーバ
印刷
FAX 送信
メール送信
インター ネット
FAX サーバ
SMTP サーバ
本装置
●図―1 fi-6000NS システム構成図●
(Fig.1-fi-6000NS system configuration)PFU Tech. Rev.,18, 2,(11,2007)
ネットワークスキャナ fi-6000NS




3.2 本製品の特長
本製品の特長は以下のとおり.
(1)ハードウェアの特長
1)省スペースで扱いやすいレイアウト
2)8.4 インチXGA LCD /タッチパネル採用
3)様々な用途に対応可能なカスタムキーボード
4)本体とスキャナが融合した一体型デザイン
(2)ソフトウェアの特長
1)かんたん操作
2)高いセキュリティ
3)管理PC からの遠隔操作
4)アプリケーション組み込み機能による ECM 連

表-1に fi-6000NS の主な仕様を,図-2に fi-
6000NS 外観を示す.
本製品開発の主なポイント
ここでは,前章の特長を実現している主な技術をハ
ードウェアとソフトウェアに分けて説明する.
4.1 ハードウェアの開発
4.1.1 レイアウト
キーボードやディスプレイの搭載エリアを確保する
ため,制御部をベースにスキャナ部(読取/排出)を配
置し,さらに上方をキーボードやディスプレイ画面が装
置を覆うような構成とした.結果,フルサイズのキーボ
ードや8.4 インチ(XGA)のタッチパネル付き大画面
ディスプレイ(LCD 部)を採用し,操作性を大きく向
上させながら装置の省スペース化を達成している(図-
3参照).
しかし,このような構成とした場合,スキャナユニ
ットの用紙給紙部でジャムなどの異常が発生した場合,
ジャムを解除するために ADF カバーを開く必要があ
るが,ディスプレイ画面が覆っているためにカバー開閉
作業が繁雑になってしまう(図-4参照).
(1)LCD 部とスキャナADF との連動機構の実現
今回スキャナは汎用ユニットを流用することが大前
提になっており,素材を変更することなく,ディスプレ
イ画面と ADF カバーを連動させ,ワンアクションで
操作できる構造とした(図-5および図-6参照).
ディスプレイ画面には,背面に固定されるガイドレ
ールと,ガイドレール中を摺動自在に連結されたADF
カバー固定金具とで構成し,LCD 部とスキャナ ADF
4
PFU Tech. Rev.,18, 2,(11,2007)との連動機構を実現した.
2)JAM 解除時,ADF カバーと LCD 部との連動機
構によるワンアクション操作
図-7に示すように,ディスプレイ画面を矢印方向
に引き起こすようにユーザーが操作することにより,デ
ィスプレイ画面背面と ADF カバーとを連結している
ADF カバー開閉機構により,ガイドレールの中を,
ADF カバー固定金具が移動しながら,ADF カバーが
ディスプレイ画面と連動して引き上げられ,完全に開い
た状態にすることができる.
このディプレイ画面と ADF カバー連動機構によっ
て,用紙ジャムなどの異常状態の解除作業が,ディスプ
レイ画面を開閉するというワンアクションで容易に行う
ことができる.
またディスプレイ画面の支点にトルクヒンジを採用
することで,カバーオープン時の保持とカバークローズ
時の衝撃緩和を図っている.
4.1.2 8.4 インチ XGA LCD /タッチパネル採用
1)スキャンした画像を大画面で確認
これまでの他社装置の多くは設置スペースを小さく
するために,小型のディスプレイを採用していた.これ
に対して,本装置ではXGA の解像度をもつ 8.4 イン
チ大型 LCD を採用することによって,読み取った原
稿の確認作業が容易で,鮮明な画像により行うことがで
きる.
2)タッチパネルでの簡単操作を実現
ディスプレイ画面にタッチパネルを追加することに
よって操作性向上は言うまでもなく,ユーザーに提供さ
れる画面メニューの自由度も向上している(図-8参
照).
4.1.3 カスタムキーボード
1)フルキーボードによるログイン操作や電子メール
でストレスのない入力
ネットワークスキャナは読み取った画像データを,
ネットワークに接続された指定のパソコンに送信する
際,送信先のパソコンを指定したり,セキュリティ上の
必要性からパスワードを入力する必要がある.これまで
の他社装置の入力デバイスは小型のテンキーやタッチパ
ネルを利用したものが多く見られ,ユーザーの利便性を
損なっていた.
本製品では図-9に示すフルキーボードを採用して
おり,ログイン操作や文章入力をするときなど快適に作
業を行うことができる.9
ネットワークスキャナ fi-6000NS●表-1 fi-6000NS の主な仕様●
製品名/型名 fi-6000NS / FI-6000NS
スキャナタイプ 自動給紙方式(ADF)ネットワークスキャナ
スキャニングモード 片面/両面,カラー/モノクロ 2 値(バイナリ)
イメージセンサー カラー CCD × 2(表面,裏面)
光源 白色冷陰極蛍光放電管
読取範囲
サイズ自動検出 A4,A5,A6,B5,B6,レター,リーガル,エグゼクティブ,はがき,名刺,
カスタムサイズ(最大 863 mm まで)
最大:A4(縦)(210 × 297 mm),リーガル(8.5 × 14 in.)最小:A8(縦)(52 mm × 74 mm)
原稿の厚さ 52 ~ 127 g /㎡,A8 サイズは 127 g /㎡ のみ
読取速度(A4 縦)注1)
カラー
モノクロ 2 値
片面 25 枚/分(200 dpi),両面 50 面/分(200 dpi)
原稿搭載容量 50 枚(A4,80 g/㎡)(継ぎ足し可)
光学解像度 600 dpi
出力解像度 注2)
カラー(24 bit)
モノクロ2値(1 bit)
150 / 200 / 300 / 600 dpi
出力フォーマット TIFF,MTIFF,JPEG,PDF(検索可能な PDF,パスワード PDF)
認証
LDAP
・Windows 注3) 2000 Server Active Directory
・Windows 2003 Server Active Directory
ネットワークインタ-フェース 10BASE-T,100BASE-TX
ネットワークプロトコル TCP/IP,DHCP,SMTP,SMB,LDAP,NTP
電圧・電圧範囲 AC 100 ~ 240 V ± 10 %
消費電力 88W 以下(低電力モード時:10 W 以下)
動作環境 温度:5 ℃~ 35 ℃,湿度:20 ~ 80 %
外形寸法(幅×奥行×高さ)mm 注4) 315 × 415 × 317
質量 13 kg
環境対応 注5) RoHS
自動画像処理
自動向き補正機能,自動サイズ切り出し,自動傾き補正機能,自動白紙面除去機能 ,
カラー/モノクロ自動判別機能
ディスプレイ
8.4 インチ XGA (1 024 x 768 pixel)
TFT カラーモニター
アナログ抵抗膜方式タッチパネル
LCD
タッチパネル
キーボード
・日本語 106 キーボード(日本語モデルの場合)
・101 キーボード(英語モデルの場合)
その他
マルチフィード検出 可(超音波方式マルチフィードセンサーによる)
長尺読取 注6) 可(863 mm まで)
注1)読み取り速度はハードウェアの最大速度であり,実際の読み取り時間にはデータ転送時間等ソフトウェアの処理時間が付加される.
注2)読み取り領域の大きさにより,指定可能な最大密度が異なる場合がある.
注3)Windows は,米国 Microsoft Corporation の米国およびその他の国における登録商標である.
注4)ADF 給紙シュートとスタッカは除く.
注5)当社基準に基づいて RoHS 指令(2002 / 95 / EC)に適合していると判断する.
注6)送り方向に A4 サイズより長い原稿を読み取ることができる. 10 PFU Tech. Rev.,18, 2,(11,2007)
ネットワークスキャナ fi-6000NS
(2)フリップアップ構造による名刺サイズの排出取出
性確保
フルサイズのキーボードが,スキャナユニットの用
紙排出部上方の空間を覆っているため,クレジットカー
ドや名刺などのサイズの小さい原稿を読み取った時は,
キーボードに隠れて原稿が取り出しにくくなる恐れがあ
る.
制御部(PC)
スキャナ
タッチパネル付きディスプレイ
キーボード
●図―3 装置レイアウト●
(Fig.3-Device layout)
ADF カバー
ディスプレイ画面
●図―4 LCD とスキャナユニット●
(Fig.4-LCD and scanner unit)
●図―2 fi-6000NS 外観●
(Fig.2-External view of the fi-6000NS)PFU Tech. Rev.,18, 2,(11,2007)そこでキーボードを跳ね上げる機構を備えることに
よって,フルサイズの大型キーボードであっても用紙排
出部に手が入り易くなり,小さい原稿でも容易に取り出
すことができる(図-10および図-11参照).
構造としてはキーボードの後端側に回転支点を設け,
キーボードの手前側を上方に跳ね上げかつ保持できる機
構を備えている.また,操作状態では,本機構はキーボ
ードを押さえつける作用が働き打鍵時のがたつきも防止
している.
4.1.4 デザイン
(1)本体とスキャナとの一体化デザイン
既存のスキャナとの一体感を高めるため,スキャナ
部の外観を活かした連続性のあるラインや面を用いて外
観フォルムをデザインした(図-12参照).
(2)画面操作性(エルゴノミクス)
ディスプレイ画面とキーボードの角度については,
ガイドレール
●図―5 ディスプレイ画面背面●
(Fig.5-Rear of the display unit)
ガイドレール
ADF カバー固定金具
●図―6 ADF カバー開閉機構●
(Fig.6-ADF cover opening and closing mechanism)11
ネットワークスキャナ fi-6000NS通常のオフィス用デスクに置いた状態での立ち操作を想
定した人間工学的検証を行い,最適な画面角度とキーボ
ードの角度を割り出した(図-13参照).
ディスプレイ支点
(トルクヒンジ)
ADF カバー支点
(フリー)
●図―7 連動機構動作●
(Fig.7-How the interlock mechanism works)
●図―8 タッチパネル●
(Fig.8-Touch panel)124.1.5 熱解析
(1)設置環境に配慮した冷却構造の実現
今回の熱解析は発熱源である制御部の解析を行った.
解析条件は以下の通り.また,解析モデルは図-14の
とおりである.
1)環境温度
35 ℃(設置環境温度)
●図― 9 カスタムキーボード●
(Fig.9-Custom keyboard)
キーボード
跳ね上げ機構
用紙排出部
●図―10 キーボード跳ね上げ機構●
(Fig.10-Keyboard flip-up mechanism)
跳ね上げ機構
●図―11 跳ね上げ機構詳細●
(Fig.11-Details of the flip-up mechanism)PFU Tech. Rev.,18, 2,(11,2007)
ネットワークスキャナ fi-6000NS2)製品寿命
5 年(8H × 20 日× 12 ヶ月× 5年 = 9 600
H)
熱解析結果のフィードバックとして,HDD 固定金具
に遮蔽板の機能を追加することによって,CPU 側の熱
●図―12 外観図●
(Fig.12-External view)
32°
70
0
成人男性身長(95 %タイル値):1 794
成人女性身長(5 %タイル値):1 491




●図―13 エルゴノミクス検証●
(Fig.13-Ergonomics verification)PFU Tech. Rev.,18, 2,(11,2007)の影響を受けないようにしたこと,FAN 吸気側のスリ
ットを削除したこと等によって,下記の安定稼動を確立
した.
①CPU のジャンクション温度に対するマージン確
保.
②メモリ温度のマージン確保.
③ HDD の温度は,固定金具変更によるマージン
を確保.
④専用ヒートシンクの妥当性確認によるチップセ
ット(915GM)のマージン確保.
熱解析結果の温度分布を図-15に,風速分布を
図-16に示す.
4.2 ソフトウェアの開発
4.2.1 かんたん操作
PC に不慣れな利用者でもマニュアルを見なくても操
作できるように,タッチパネル操作を基本とした「かん
たん操作」を実現した.
(1)利用シーンを想定した画面遷移
目的の利用シーン毎(電子メール送信,フォルダ保
存,FAX 送信,印刷)に作業手順を整理し,必要不可
欠な操作と,省略可能な操作とのレベル分けを行った.
そして,必要な操作だけをワン・ツー・スリーのか
んたん操作で作業が完了できるように画面を設計した
(図-17参照).
この操作数の削減を実現するために,前回操作した
設定値をユーザーごとに記憶する機能を装備し,類似し
たパターンの業務で使用する場合には,最小限の操作で
目的の作業を完結できるようになった.
(2)自動化機能
かんたん操作性に加えて,fi スキャナの技術・ノウ
ハウを活かして自動画像処理(両面スキャン機能,自動
Front
Rear
吸気穴
吸気穴
DC/DC
コンバータ
60 角 15 mm 厚 FAN
吐き出し
●図―14 解析モデル●
(Fig.14-Analysis model)13
ネットワークスキャナ fi-6000NS

サイズ切り出し,自動向き補正機能,自動白紙削除機能,
カラー/モノクロ自動判別機能)を搭載し,オペレーシ
ョン数の削減を追及した.
これらの自動画像処理はオペレーション数の削減だ
けではなく,用紙セットの手間やミスによる再読込み作
業を大幅に削減する効果がある.
3)スキャン画像のプレビュー
fi-6000NS の操作性の大きな特長は,スキャンした
画像をその場で確認できるプレビュー機能である.
このプレビュー機能では,拡大やタッチスクリーン
のドラックによるスクロール表示により,スキャンした
画像を確認することができ,さらに画像の回転やページ
削除などの編集を行うことができる(図-18参照).
プレビュー機能により,操作の最終フェーズで,
高速
Rear
Front
中速
低速
Speed(m/s)
●図―16 風速分布●
(Fig.16-Air velocity distribution)
高温
中温
低温
Temperature(degC)
Rear
Front
35℃
●図―15 温度分布●
(Fig.15-Temperature distribution)14XGA(1 024 × 768 ピクセル)の高解像度で読み取
り画像に誤りが無いことを確認し,その場で編集できる
ので,再読込みする手間を削減できる.加えて,電子メ
ール送信や FAX 送信の誤送信を防止することができ,
堅実な業務遂行のための fi-6000NS の大きなセール
スポイントになっている.
4.2.2 高いセキュリティ
本製品はやさしい操作により利便性を高めることに
Scan to Mail
機能選択
Scan to Folder
【メニュー】
One
スキャン
Two
実行
Three
●図―17 fi-6000NS の画面遷移●
(Fig.17-Window transitions on the fi-6000NS)
原寸大
表示する
回転
ページ
削除
用紙の幅に
合わせる
用紙の高さに
合わせる
タッチ!
画面スクロール
●図―18 プレビュ-画面●
(Fig.18-Preview window)PFU Tech. Rev.,18, 2,(11,2007)
ネットワークスキャナ fi-6000NS



重点をおいて開発を進めてきたが,オフィス環境で使用
するためにもう一つ重要なのがセキュリティである.一
般的には,利便性とセキュリティを高めることは背反す
るものと言われているが,本製品では利便性を損なわず
に,セキュリティを確保できるよう以下の機能を実装し
た.
1)LDAP 注7)によるユーザー認証
セキュリティを求められるオフィス業務に適応でき
るようにLDAP によるユーザー認証を実装した.
対応する LDAP サーバは Windows 2000
Server,Windows 2003 Server であり,LDAP
検索を利用した電子メールアドレス検索も可能となって
いる.
このLDAP 連携により,セキュリティ確保に加えて
ユーザーアカウントや電子メールアドレスなどのユーザ
ー情報を一元管理することが可能で,管理コスト削減の
効果がある.
2)データ消去と暗号化
fi-6000NS は,オフィス内で共有に使用されるスキ
ャン・ポータルとしての利用シーンも想定しており,ス
キャンデータのセキュリティ確保は特に重要である.
スキャンデータのセキュリティ確保のため,処理が
終了すると即時にスキャンデータを完全消去し,データ
を一切保持しない設計とした.さらに,処理途中ではス
キャンデータを暗号化による保護を行っており,データ
の漏洩には最大限の配慮を行っている.
fi-6000NS のマイリスト(お気に入り)に登録した
電子メールアドレスやFAX 番号のようなユーザー情報
についても,暗号化による保護を行っている.加えて,
本装置を使用しなくなる際には,ユーザー情報の安全消
去機能を装備している.この安全消去機能は,ユーザー
情報のデータを削除するだけではなく,これまで暗号化
するために使用していた暗号鍵の変更を行うので,仮に
HDD 内の空きスペースを解析したとしても解読不能と
なる.
fi-6000NS のハードウェアにUSB などの外部入出
力コネクタを装備していないのも,セキュリティ確保を
追求したためである.
3)自動ログアウトと自動スタンバイ
セキュリティ対策のもう一つの機能として,自動ロ
注7)LDAP とは,ユーザーのパスワードや電子メールアドレスな
どの情報を管理するディレクトリデータベースのことで,
TCP / IP ネットワークでこれらの情報を検索することができ
る.PFU Tech. Rev.,18, 2,(11,2007)グアウトと自動スタンバイ機能がある.
この機能は,画面の無操作時間を監視し,一定時間
を超えて放置されていると自動的にログアウト処理を行
う.ログアウト後さらに無操作の状態が一定時間を超え
ると,装置が自動的にスタンバイ状態に遷移する.
この機能により,本製品を使用したまま放置された
としても,第三者に使用されてしまう可能性を極力抑え
ることができ,さらにスタンバイモードに移行すること
によりセキュリティ確保と環境にやさしい省電力を実現
している.
次に,スタンバイ状態から復帰(レジューム)する
手段であるが,PC ではキーボードや電源ボタン操作に
てレジュームするのが一般的である.
しかし,fi-6000NS の特性としてキーボードは補助
的な入力手段に過ぎず,ユーザーの操作の流れを重視し
て考えると,スキャナ読取部に用紙がセットされたこと
を検知してレジュームする機能が必要になってくる.
そこで,スキャナ読取部と制御部の電源を連動制御
するハードウェアとソフトウェアを開発し,用紙セット
を契機としたレジューム機能を実現した.このレジュー
ム機能により,スタンバイ状態の時でも,通常の電源
ON 時と同様な操作感覚で作業することが可能になっ
た.
4.2.3 管理 PC からの遠隔操作
fi-6000NS のソフトウェアは装置にプレインストー
ル済みであるため,管理者はソフトウェアをインストー
ルする必要は無いが,ネットワークの環境設定や消耗品
管理での保守操作が必要になってくる.
もちろん,本体装置のタッチパネルから操作するこ
とは可能であるが,fi-6000NS ではネットワークスキ
ャナの特長を活かし,管理者の自席の PC から遠隔操
作を可能にした.
管理PC からの遠隔操作画面は,図-19に示すとお
り本装置のタッチパネル操作と同じ画面構成とし,同じ
管理 PC からの
遠隔操作
本装置のタッチパネル
での操作
同じ画面構成
同じ操作性
●図―19 管理者操作画面●
(Fig.19-Administrator window)15
ネットワークスキャナ fi-6000NS操作性として設計した.
同じ操作性なので,管理者は学習時間を削減するこ
とができる.また,この操作性の統一は,共通化による
開発期間の短縮の効果もあった.
4.2.4 アプリケーション組み込み機能による ECM
連携
fi-6000NS をバックオフィス連携のデータ・エント
リー装置として位置づけ,専用の PC を置かずに
ECM 連携を可能とした.
このECM 連携の実現にあたっては,OnBase の開
発元である米国ハイランド・ソフトウェア社とのコラボ
レーションという開発形態を取った.
fi-6000NS はアプリケーション組込み機能として,
制御モジュール(スキャナ制御,プレビュー,画面制御,
システム制御)の部品化を行い,これらを利用するため
の開発環境を「fi-6000NS SDK」としてまとめた.
この SDK を利用する事でお客様業務のアプリケ-シ
ョンを組込む事ができ,将来の業務変更にも対応ができ
る.
米国ハイランド・ソフトウェア社では「fi-6000NS
SDK」を使用してOnBase 連携アプリケーションを
開発した(図-20参照).このアプリケーションは,
fi-6000NS で読み込んだ電子データに,その場で検索
のためのメタ情報(キーワード)を付加し,直接
OnBase データベースに登録するものである.
このように開発したOnBase 連携アプリケーション
は fi-6000NS への Add-in ソフトウェアとしてイン
ストールすることができる.
むすび
以上のように本製品は,2007 年 5月より欧米諸国
5
16向けに(英語版),2007 年 8 月より日本国内向けに
(日本語版)販売を開始した.
本製品を AIIM 注8),CeBIT 2007 注9),PFU IT
Fair 2007 注10)に出展し,コンパクトデザインと PC
の知識を必要としない簡単操作が好評で,fi-6000NS
への更なる期待の声も上がっている.
一体型ネットワークスキャナとしては,市場参入が
後発となったが,世界的にはこれから伸びる市場である.
これからも世界中のお客様の声に耳を傾けながら,
更に活用シーンのアイディアを広げ,fi-6000NS の特
長を活かしたタイムリーで商品価値の高い製品を提供し
ていきたい.
参考文献
参1)業務用スキャナ fi シリーズ紹介ホームページ
http://imagescanner.fujitsu.com/jp/
HYLAND
SOFTWARE
HYLAND
SOFTWARE
Add-In
ソフトウェア
(エクスポータ)
fi-6000NS SDK
fi-6000NS ミドルウェア .Net Frame Works
Operation System/Driver
fi-6000NS
アプリケーション
スキャナ制御
プレビュー
画面制御
システム制御
fi-6000NS
+キーワード
TCP/IP
On Base
DB
(Repository)
●図―20 fi-6000NS SDK を使用した ECM 連携●
(Fig.20-ECM linkage by using fi-6000NS SDK)
注8)AIIM は,世界最大のイメージング展示会.
注9)CeBIT 2007 とは,ドイツ・ハノーバーで開催された IT 関
連の世界最大の最新技術の展示会.
注 10)PFU IT Fair 2007,「Evolution - IT がビジネスを加速す
る-」をテーマに東京,大阪,名古屋で計 3 回開催した.PFU Tech. Rev.,18, 2,(11,2007)

PDF Document reader online

This website is focused on providing document in readable format, online without need to install any type of software on your computer. If you are using thin client, or are not allowed to install document reader of particular type, this application may come in hand for you. Simply upload your document, and Docureader.top will transform it into readable format in a few seconds. Why choose Docureader.top?

  1. Unlimited sharing - you can upload document of any size. If we are able to convert it into readable format, you have it here - saved for later or immediate reading
  2. Cross-platform - no compromised when reading your document. We support most of modern browers without the need of installing any of external plugins. If your device can oper a browser - then you can read any document on it
  3. Simple uploading - no need to register. Just enter your email, title of document and select the file, we do the rest. Once the document is ready for you, you will receive automatic email from us.

Previous 10

Next 10