イラン - JOGMEC 石油・天然ガス資源情報

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Keywords

(Phase2), 各種情報を基にJOGMEC調査部作成, Farzad, (Phase1), Arash, 米・EUの原油禁輸開始, IAEAがイランによる合意内容の履行を確認したと同時に、, Reshadat, しかし、市場シェアの回復は、供給過多の現状では特に課題, 当面のところ、売り先の確保には価格で競争する必要あり, ③大型老朽油田は制裁を受け生産を抑制または停止, 即座に生産開始・増産できるか不透明, 石油関連インフラの老朽化, 外資のイラン参入と事業開始までには数年単位の期間が必要, ②イラン:「原油の供給先として東南アジアと欧州を重視」, ●ヴァジーリ・ハマネ元石油相:就任時(2005年12月)より投資意欲減退の要, 因となるバイバック契約の見直し方針を表明, ●2013年9月、特別委員会を設置(委員長:メフディ・ホセイニ), ●新契約方式(Iran, ④大幅な増産には外資企業の技術力が必要不可欠, ①制裁解除のタイミング・ペース共に不透明, イランの原油輸出量, Petroleum, 制裁を段階的に緩和。ただし、すでに決定された一部緩和措置については例外。, (2015年7月14日、ルー米財務長官), もし米国制裁が段階的に解除, される場合、どの分野に対する, 制裁から解除されるのか?, イランの石油生産量と国内消費量, イランの原油増産には課題あり

Transcript

1
イラン:
核問題をめぐる動向と
石油・天然ガス開発の展望
2015年7月23日(木)
増野 伊登
2
本日お話しすること
●包括的合意の概要と今後の展望
●新契約方式(IPC)関連の最新情報
●注目される開発案件
●欧米メジャーその他の動き
3
イラン核問題:包括的合意に達する
2015年7月14日、イランとP5+1(英米仏露中+独)は、
「包括的共同行動計画(Joint Comprehensive Plan of Action
: JCPOA)」の内容に関し最終合意
注目点
・制裁解除のタイミング
・イランの石油生産・輸出量拡大のペースと規模
・外資企業によるイラン進出のタイミング
石油・天然ガス事業への投資や、原油・石化製品の取引拡大に向
けた道筋が開ける
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包括的合意で決まったこと(1)
制裁の「解除」要件
●米国、EU、国連による核関連制裁は、IAEAが、イランがあらゆる
核関連措置を遵守したことを検証した後に「解除」。
●ただし、違反が生じれば再施行の可能性あり(制裁復活の是非を関係国
内で審議。それでも結論に達しない場合は国連安保理事会に持ち込まれ、投票を実施)。
武器・ミサイルの禁輸について
●国連の対イラン武器禁輸については5年間、ミサイル禁輸につい
ては、8年間は解除されない方向。
*JCPOAのテキストは下記URLより閲覧可能
http://eeas.europa.eu/statements‐eeas/2015/150714_01_en.htm
制裁関連の主要ポイント
5
ウラン濃縮
●イランはウラン濃縮に関する核開発研究を8年間制限。
●遠心分離機の数を、現状の約19,000基から5,060基以下に削減(約3分の1に)。
核施設
●イランは、少なくとも15年間は3.67%を超えるウラン濃縮せず。保有する濃縮ウラ
ンを300㎏まで削減。
原子炉と再処理
●西部アラクの重水炉を、兵器級プルトニウムを生産できないように設計を変更し、
炉を再建築。
査察と透明性
●イランは、IAEAとの合意に基づき、核関連施設への査察を受け入れる。IAEAが、
核開発疑惑のある未申告施設を新たに発見した場合には、イラン側には弁明
責任が生じる。
包括的合意で決まったこと(2)
交渉の焦点となっていた「軍事施設への査察」に関しては明記されず
イラン側が遵守すべき措置の概要
6
制裁解除のタイミング
①国連安全保障理事会がJCPOAを承認する決議を採択(7月20日)

②関係各国政府が、各々JCPOAの内容を審査し、承認手続きを踏む

③安保理決議から90日以内にJCPOAの施行を開始

④IAEAが、イランによる合意内容の履行を確認

⑤制裁解除措置の開始
制裁推進派
(米国議会、サ
ウジアラビア、
イスラエル等)
による働きかけ
☛IAEAとイランは核の軍事利用疑惑を解明するための
ロードマップを策定、年内解決を目指す(12月15日)。
☛イランによる合意内容の履行には4か月~1年
間を要するとの見解あり。
→2016年初めに制裁解除が開始されるのが最短
シナリオだが、同年後半以降になる可能性も。
制裁解除に向けた道のり
7
制裁解除のペースは?
IAEAがイランによる合意内容の履行を確認したと同時に、
あらゆる核関連制裁が解除(terminate)される。
*ただし、国連の対イラン武器禁輸については5年間、ミサイル禁輸については、8年間は維持
IAEAがイランによる合意内容の履行を確認したと同時に、
核関連制裁の発動を停止(cease)する。
国連およびEU
米国
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制裁解除のペースに関する米国政府の見解
●対イラン制裁は一斉に解除されるというよりも、段階的に停止されるべき。
(2015年4月6日、アーネスト米ホワイトハウス報道官)
●対イラン制裁は、イランによる合意内容の履行状況を確認しつつ、段階的に
停止。
(2015年4月9日、ラスケ米国務省報道官)
●米国と国連による制裁緩和は段階的に実施。制裁緩和のためには、イランは
まず主要な核関連措置を履行する必要あり。これからの10年間で、国連による
対イラン武器禁輸(5年間は維持)や弾道ミサイル禁輸(8年間は維持)などを含
め、イランが更なる緩和を受けるためには、合意の遵守が必須。
(2015年7月14日、オバマ大統領)
●イランが核関連措置を遵守したということが立証された後で、P5+1は核関連
制裁を段階的に緩和。ただし、すでに決定された一部緩和措置については例外。
(2015年7月14日、ルー米財務長官)
もし米国制裁が段階的に解除
される場合、どの分野に対する
制裁から解除されるのか?
9
イランの石油生産量と国内消費量
米・EUの原油禁輸開始
イラン・イスラーム革命
イラン・イラク戦争
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イランの原油生産量
国際エネルギー機関(IEA):制裁解除後数か月以内に原油生産量が
340~360万b/dに増加すると予測
ザンギャネ石油大臣:制裁解除後7ヶ月以内に原油生産量を400万b/d、
その後直ちに470万b/dに拡大させたいと発言
IEA統計を基に作成
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イランの原油輸出量
米・EUの原油禁輸開始
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イランの原油増産には課題あり
①制裁解除のタイミング・ペース共に不透明
②イラン:「原油の供給先として東南アジアと欧州を重視」
しかし、市場シェアの回復は、供給過多の現状では特に課題
当面のところ、売り先の確保には価格で競争する必要あり
③大型老朽油田は制裁を受け生産を抑制または停止
即座に生産開始・増産できるか不透明
石油関連インフラの老朽化
④大幅な増産には外資企業の技術力が必要不可欠
外資のイラン参入と事業開始までには数年単位の期間が必要
課題
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●ヴァジーリ・ハマネ元石油相:就任時(2005年12月)より投資意欲減退の要
因となるバイバック契約の見直し方針を表明
●2013年9月、特別委員会を設置(委員長:メフディ・ホセイニ)
●新契約方式(Iran Petroleum Contract)説明会(於ロンドン)はすでに
数回にわたり延期→2015年9月から12月に更に延期か
●「2、3項目を残しほぼ完成」(2015年6月)
「数か月以内に大統領承認、2015年末までに詳細発表」(2015年7月)
新契約方式(IPC)関連情報
契約条件の改定→外資呼び込みにおいては制裁解除と同様に重要
●国営NIOCの請負業者として全コスト負担
→開発完了後操業権はNIOCに移転
●コストシーリングあり、超過コスト回収不可
●目標生産レベル未達成でペナルティ付加
●契約時点でIOCの取り分確定→収入増なし
●NIOCとJV組み、参加比率に応じ利益配当
●コストシーリングを撤廃
●意思決定の迅速化
●外資の意思決定権の「最大化」
バイバック契約 IPC予期される修正点
14
今後注目される開発案件
油田名 制裁前生産量(万b/d) 確認埋蔵量(億bbl) 生産開始年
Ahwaz 80 148 1960
Marun 50 120 1965
Gachsaran 50 60 1940
Bibi Hakimeh 10 29 1964
Aghajari 5 7 1939
計 195 364 ―
EOR技術の適用が期待される老朽油田 出所:各種情報を基に作成
●主力油田(Ahwaz、Marun、Gachsaran、Bibi Hakimeh、Aghajari)の自
然減退に歯止めをかけるため、外資の増進回収(EOR)技術が必要
●南北アザデガン油田(イラク)、ヤダバラン油田(イラク)、サウス
パース・ガス田(カタール)
☛南アザデガン(約5万b/d)
☛イラクのマジュヌーン油田(約25万b/d)
老朽大型油田のEOR案件
隣国との国境をまたぐ油・ガス田
15
各種情報を基にJOGMEC調査部作成
イランの主要油・ガス田
16
各種情報を基にJOGMEC調査部作成
サウスパース・ガス田
●南部沖合のサウスパース・ガス
田は、イランの確認埋蔵量のおよ
そ4割を占める世界最大級のガス
田(埋蔵量13.5兆m3)
●開発フェーズ1~10はすでに生
産開始。
●開発の遅れが目立つが、2015
年3月にフェーズ12が生産を開始。
15-16、17-18の生産開始が予定さ
れている。
17
●サウスパース・ガス田の開発進展により増産していく見込み。
イランの天然ガス生産量
18
●サウスパースの開発が進展すれば更なる増産が見込まれる。
好調に伸びるコンデンセート生産量
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中国のChina Petroleum Pipeline Bureau(CNPC傘下)、イラン・パキスタ
ン間パイプラインの一部を建設する予定。
☛プロジェクト名:「Peace Pipeline」
☛能力:87億m3/年(将来的に400億m3/年)
☛中・パ間の合意に基づき、中国は総工費の85%を負担する(南西の
Gwadar港から南部Nawabshahまでを結ぶ全長700キロ分)。投資額は15~18億
ドル(LNG受入ターミナルも含めば20億ドル)になる見込み。
☛パキスタン政府はGwadar港からイラン国境までの80キロを建設。
☛建設完了までには2年間を要する見込み。
☛イラン側の900キロについては完了済み。
ガス輸出国としての展望
イラン・パキスタン・パイプラインの建設に乗り出す中国企業
20
イラン・パキスタン・ガスパイプライン
各種情報を基にJOGMEC調査部作成
21
(参考資料)
イラン・カスピ海周辺のガスパイプライン網
Peaceパイプライン
各種情報を基にJOGMEC調査部作成
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対外開放の可能性がある鉱区
●イランは入札公開予定の上流案件(約50件、探鉱・生産含む)を選定中
●イラン国内ではどの鉱区を優先的に開放するか意見割れる
☛ザンギャネ石油大臣:大型老朽油田のEOR
☛NIOC幹部:隣国との国境にまたがる油・ガス田
☛ジャヴァディNIOC総裁:サウスパースガス田(11)←ザンギャネ大臣否定
隣国との国境にまたがる油田 その他の油田
1 South Azadegan (Phase1) 1 Mansuri (Phase2)
2 North Azadegan (Phase2) 2 Band‐e Karkheh
3 Yadavaran (Phase2) 3 Jofayr
4 Reshadat 4 Somar
5 Foroozan 5 Danan (Phase2)
6 South Pars Oil Layer (Phase1) 6 Darquain (Phase3)
7 Arvand 7 Susangerd
8 Dehloran (Phase2) 8 Sepehr
9 Peydar Gharb 9 Cheshmeh Khosh
10 Aban (Phase2) 10 Resalat
11 Sohrab 11 Abuzar
12 Changouleh 12 Doroud
13 Esfandiar (Phase1) 13 Norouz
14 Arash 14 Zagheh
隣国との国境にまたがるガス田 その他のガス田
1 South Pars (Phase11) 1 Dey
2 Salman (Phase1) 2 Sefidzakhor‐Halegan
3 Salman (Phase2) 3 Sefidbaghoun
4 Farzad A 4 Aghar (Phase2)
5 Farzad B 5 Farashband: Refining Facilities
6 Reshadat 6 Varavi: ガス圧送ステーション
7 Dalan Kangan At Balal 7 Kangan:ガス圧送ステーション
8 Arash 8 Nar:ガス圧送ステーション
9 Homa:ガス圧送ステーション
10 Behregansar Gas Layer
11 Tangebijar (Phase2)
12 Kish (Phase3) 3D Seismic
13 Kish (Phase1)
各種情報を基に作成
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各種情報を基にJOGMEC調査部作成
対外開放の可能性がある
主要油・ガス田
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●第20回Iran Oil Show
☛2015年5月6~9日、テヘランで開催。
☛国内1,200社、海外29カ国から600社参加。英、仏、ベルギー、西、オースト
リア、スイス、伊、独、モナコ、露、ウクライナ、カザフスタン、トルコ、UAE、印、
シンガポール、韓、中、マレーシア等参加。米、サウジ参加なし。
欧米各国・各社の動き
●ExxonMobil
イランとの合意を後押しするため、ロ
ビー団体Nickles Groupと契約との報道
(5月21日)→Exxonは同報道を否定
●Shell
6月に代表団がテヘランを訪問、
NIOCと会談。
「イランのエネルギーポテンシャル
開発のために何が出来るか、イラ
ン政府と模索していきたい」
●Eni
Descalzi CEOが複数回にわたりテヘラン
を訪問しているとの情報あり。
欧州企業の積極性が目立つ中、米企業は慎重姿勢崩さず
●ドイツ
7月19日、経済大臣が60名の企業
団とテヘランを訪問。
●イタリア
経済大臣:近く経済視察団を派遣予定。
25
Iran‐EU Conference – Trade & Investment
➣主催、共催:イラン貿易振興機構、独・イラン商工会議所、仏・イラン商工会議所、
英・イラン商工会議所
➣日程:2015年7月23日~24日
➣場所:オーストリア連邦経済会議所(ウィーン)
➣主なスピーカー:
<イラン側>Nematzadeh産業・鉱業・交易大臣、Zamaninia商業・国際問題担当副石油大臣、
その他NIGC(ガス)やNPC、APEC(石化)の幹部等
<欧州側>英・イラン商工会議所所長、オーストリア連邦経済会議所所長
➣議題:
●イランの投資環境
●金融、銀行業、通商関係
●石油・天然ガス、石油化学産業
●鉱業
●自動車および重機産業
●ナノテクノロジー、医療エンジニアリング、
通信、薬草学などの科学技術の進展
イラン投資セミナー@ウィーン
詳細は右URLより:http://www.iraneuropeconf.com/index.html#home
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まとめ
●IEAは、制裁解除から数カ月以内に原油生産量が60~80万b/d増
加する可能性を指摘。
●留意すべき点は多く、イランの産油量が制裁前のレベルに回復す
るまでには、2017~2018年まで待たねばならない可能性あり。
①制裁が実際に解除されるまでには複数のプロセスを経る必要があ
り、時間を要する(米国による制裁解除のペースも不透明)
②供給過多の現状では、売り先の確保に課題あり
③外資がイランに参入し、新規事業が軌道に乗るまでには数年単位
の時間が必要
●しかし埋蔵量規模は世界有数。長期的に見れば石油・天然ガス共
に伸び幅は大きい。欧州企業は関心を表明。

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